こんにちは。森谷です。
皆さんが使っているスティックは自分に合ったスティックですか?
楽器屋に行くとたくさんの種類のスティックがずらっと並んでいて、とりあえずいくつか試打するけどしっくりこない・・・。
何か開拓しようと思っても、結局いつものスティックを買ってしまうってあると思うんですよね。
なので今回は、スティックを選ぶときのポイントや特徴などを解説していきます!
目次
こんな方は必見!
- ドラムを始めようと思うけどスティックの選び方がわからない
- 今使っているスティックがしっくりこない
- 何か新しい種類に挑戦してみたい
- 楽器屋にたくさん並んでるけど違いがわからない

森谷
スティックが定まらず迷走するのはドラマーあるあるですからね・・・。
スティックって何が違うの?
スティックの長さ、太さ
振った時の感覚や叩き心地に直結してくるのが、この2点です。
この2点の違いでは主に、叩いた時の重さがかかります。しかし2種類で少し重さにも違いがあります。
- 太さ・・・スティックそのものの物質的な重さ
- 長さ・・・振った時の遠心力などの物理的な重さ
この2種類の重さがあるので長いスティックや太いスティックで試してみましょう!
スティックの材質

同じサイズのスティックでも、材質によって重さや木の密度が違います。
材質は大きく分けて3つあります。
ヒッコリー
1番メジャーな材質で、楽器屋で並んでいるスティックはほとんどヒッコリーです。
重さ、堅さは標準くらいで3つの中ではバランス型です。
とりあえずヒッコリーにしておけば間違いないかなと!
オーク
3つの中で、1番堅くて重いオーク。言わばパワー型。
ロック系や、大きな音を出したい!という方にオススメ!
堅い木なので、耐久力もあります!ただ、折れる時は一気に折れるイメージ。
メイプル
3つの中では軽めで少し柔らかいとされているメイプル。
ジャズなど小さな音を使いこなしたり、繊細なタッチで演奏したい方にオススメです。
柔らかい木なので、少しずつささくれていきながら劣化していくイメージ。
スティックのチップの形状
音色に影響するチップの部分にも違いがあります。
いろいろな形がありますが、それぞれ打面に当たるときの面積で音色が若干変わるわけです。
初めは丸型か樽型を選ぼう!
画像は丸型。
この2つは、どの角度で叩いても打面に当たる面積が同じなので音色の粒が揃いやすくなっています。
ストロークが安定しないと、チップの色んなところで叩いてしまって音色が散らばることがあるので、初めは丸型か樽型を選んでも良いかと!
三角型やティアドロップ型は表現力が高まるが上級者向け
画像はティアドロップ型(涙型)
この形は、叩く角度によって当たる面積が変わるため、音色が少し変化します。
そこの強弱なども加わり、表現の幅がグッと広がります。ジャズなどでは特にこのような形が多いですね。
チップはウッドとナイロンがある!
スティックの先が白いやつもあります。それがナイロン素材のチップです。
プラスチックなので、ウッドチップに比べて硬く粒立ちの良い音が出ます。
また、ウッドチップは叩いていると欠けたりすることがありますが、ナイロンはそれが無いので安心です。
まずは5Aのサイズを選ぼう!
5Aと呼ばれる標準サイズ
5Aというのは、商品名ではなくサイズのS.M.Lの中でのMくらいのものです。
この5Aのサイズが基準となって、5B、7Aとサイズが変わっていきます。
ただ、5Aといってもメーカーによって少しサイズ感は変わるので注意!(数ミリの差)
5B | 5A | 7A | |
---|---|---|---|
太さ | 太め | 標準 | 細め |
長さ | 長め | 標準 | 短い |
重さ | 重め | 標準 | 軽い |
5Aに比べて、デカイのが5B、小さいのが7Aと覚えよう!
5Aを使ってみてスティックの感覚を確かめよう
- 持っていて太さは丁度いいか
- 振ってみて重すぎたり軽すぎたりしないか
- 振った時に自分の思ったところに打面が届いているか
などを確かめながら、自分の好みのサイズを見つけよう!
ドラムを初めてすぐは叩いていても、そのスティックが自分に合っているかどうかがわからないものです。
2.3ヶ月くらい使ってみるとなんとなく好みが見えてきますし、いいタイミングでスティックが使い古されて替え時になっているはずです。そのタイミングで違うスティックを試してみましょう!

森谷
この3つで好みを探そう!
- 握り心地
- 重さ
- 合う長さ
叩く時の、スティックの持ち方などはこちらで詳しく解説しています!
スティックの合う合わないの基準は?
スティックを振った時の負荷
振った時に自分の筋力に合ったサイズじゃないと、軽すぎて自分の思った音量調節ができなかったり、重すぎるとスティックに手を持っていかれたり、コントロールができなくなってしまいます。
私が生徒に相談されていつも答えているのは「少し重いかな?」くらいのサイズです。
少し重いかな?くらいだと、そのスティックの重さを利用して音量を大きく出す事もできますし、コントロールも効くので、バランスが良いです。
さらにその負荷を感じながら叩くわけなので、やっているうちに自然と腕の筋力も鍛えられます。
オススメのスティックは?
PEARL 110HC
とにかく最初はこのスティックを選んで間違いありません!
サイズは5Aで標準的でチップは丸型、材質はヒッコリーなのでこのスティックを使いながら、感覚を掴んでいけたら良いかなと思います。
スティックは1ペア大体1400~2000円くらいですが110HCは1000円を切っていて安価なのもポイント!
VIC FIRTH 5A
これも5Aなのですが、上記の110HCに比べると少し長くて少し細い。
なので振った時の感覚が太さより長さでの重みが強めです。
そしてこちらもヒッコリーなのですがメーカーによって肌触りも少し違います。
楽器屋のスティック売り場に行くとこの2つは必ずといって良いほど置いてあるので叩き比べしてみてください!
PROMARK TX707W
これは、太さは変えたくないけどもう少し重めを使ってみたい方向け。
太さは5Aと同じですが、長さは1cmほど長め。なので長さでの重みがしっかりあります。
なので、5Aを使っていて少し物足りない方にオススメ。
ちなみにこちらはナイロンチップ版で、私がかれこれ6年程愛用しているスティックです。
長さはありますがそこまで重くなく、ナイロンチップで粒立ちも良いです。
私がこれを使う理由はタム類の鳴りがとても良いから。特にハイタムの音の伸びがこのスティックにしてから格段に良くなりました。
まとめ
いかがでしたか?
ドラムスティックはドラマーにとって命の次に大事なもの(のはず)。
そのスティックの叩き心地が少し変わるだけで演奏にも大きく影響が出ます。
初めはスティック選びで迷走することはあるかと思います・・・。私もありましたが、PROMARK TX707Nと出会った時に迷いが全てなくなりました。
ぜひ皆さんも自分に合ったスティックを見つけてください!
それではまた!
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