こんにちは。森谷です。
今回は飲茶さんの「哲学的な何か、あと科学とか」を読んだのでその感想などを紹介していきます!
哲学を科学の視点で見ていく一風変わった本となっています!
また、この本の他にオススメの哲学書をまとめた記事もありますので気になる方はぜひ読んでみてください!
それでは早速いってみましょう!
目次
「哲学的な何か、あと科学とか」について

どんな内容?
- 哲学的な何か
- あと科学とか
- 量子力学とか
- 科学哲学史とか
- もっと哲学的な何か
大きく分けた内容はこのようになっています。
哲学的な何かについて
ここでは「絶対」「完全」「不完全」はあるのか?
といったことを語っています。
科学的証明って何?厳密にいうとそれは合っているの?
といった感じで少し屁理屈臭くありながらも確かにその言葉だけで思考停止して信じていたなってことに気付かされます。
あと科学とかについて
ここは次の「量子力学とか」の準備的な場所です。
原子や分子がどのように動いていてその動きにルールはあるのか?
といったことを
- 相対性理論
- カオス理論
- エントロピーの法則
について触れられています。
理科が苦手だと最初は少し戸惑うかも・・・。(私がそうでした。)
量子力学とかについて
ここでの大きな議題は
「光は波なのか、粒子なのか」
2重スリット実験というものを使いどのように話が展開されていったかが語られています。
ここでは
- シュレディンガーの猫
- パラレルワールド
について触れられています。
なんだかSF映画の話のようになっていました。
科学哲学史とかについて
「科学的に証明されました」って一体何?
といったことを追求しています。
ここでは
- 帰納主義
- 演繹主義
- 反証主義
- 悪魔の証明
について触れられています。
科学の話というよりは、議論する上での証明や反論について触れられていますね。
もっと哲学的な何かについて
「ココロ」って一体なんなの?
思春期の時に思わず考えてしまいそうなことですが、このことを哲学的に深く深く考えていきます。
ここでは
- 哲学的ゾンビ
- クオリア
- 自由意志
- どこでもドア問題
- 脳分割問題
について触れられています。
人格って心にあるのか脳にあるのか、それともただの電気信号でしかないのか。
といった内容になっています。
「哲学的な何か、あと科学とか」の感想
難しいのに面白い

〇〇理論、思考実験、2重スリットなど、一度読んだだけでは理解できず、何度も読み返しました。
しかし、説明の仕方が
- マンガの例え
- 口調を変化させる
- 難しい単語が少ない
といった感じなので、私としては文章が入ってきやすかったです。
科学は苦手ですが好きなので読みながら考えてを繰り返すので、楽しく読めました。
どこでもドア問題が好き

この問題ではドラえもんに出てくるひみつ道具のどこでもドアと人のココロについて考えていきます。
どこでもドアの性能として
今、自分の部屋にある「どこでもドア」を A とし、移動先の学校にある「どこでもドア」を X とする。まず、「どこでもドア A」 を通り抜けた人間は、その体を分子レベルでスキャンされ、その「分子構造」の情報が、移動先の「どこでもドア X」 へと転送される。そして、「どこでもドア X」 の方で、転送された情報をもとに、一瞬にして、その「分子構造」を再現する。
「哲学的な何か、あと科学とか」より抜粋
このような性能として話が進んでいきます。
事実上のワープということになりますが、現在地と目的地では色も形も同じ人が2人いるわけです。
果たしてこれは同一人物なのか?
こんなもの正解なんてあるはずないのに考え出すと面白かったです。
自分が思考停止していることがわかった

この本では「絶対ってあるの?」「証明されたってなに?」について書かれていますが、今までそういったことは考えたことがありませんでした。
物事に疑問を抱かなくていいやとまでは思っていませんでしたが、与えられた情報をそのまま鵜呑みにしている自分がいたのでそんな思考停止の自分を正された気がしました。
まとめ
- 科学と哲学を合わせて考える本
- 絶対、証明ってなんなのかを考える
- ココロについて考える
いかがでしたか?
私の哲学本デビューはこの本からだったのですが、哲学本って難しくないんだってことを知れた本でもあるので、買ってよかったと思っています・
哲学や科学が好きな人はもちろん、興味はあるけど難しいのは苦手な人にもオススメの一冊です!
そんな感じでまた次回!